法則

収穫逓減(ていげん)の法則

一部の高収入の人間にさらに金を与えても、生産性はあがりません。
ひとりの人間のできることには当然限界があり、その限界から遠い人間ほど生産性向上の可能性があります。
同時に彼等は収入が低いので、収入増の可能性も持たせるべきです。

アムダールの法則

さらに生産の増大には、頭数の増大よりもアルゴリズムの改善が有効です。
人間が仕事をする場合を考えると、各個の仕事のやり方の向上、そして個の連携の改善です。連携アルゴリズムといってしまいましょう。どういう連携が効果的か?を考えるに、縦割り、階層構造な指揮命令には限界があります。じゃあどうすれば、というのを考えましょう。

法則など持ち出さなくとも

「使われる」人間より「使う」人間がエライというのは、自分が「使う」人間であり、その優位的な立場を保護する論理です。
冷静に現実を見ると「使われる」人間は、実務を行う人間であり、その人間の働きは非常に重要です。「使う」人間は、実務を行う人間が有効に機能するようサポートするものです。プロ野球だって、現場の判断は監督ですが、監督より収入の多い選手はたくさんいます。監督と選手は時に一緒に、時には個別に評価されます。これは、連動性の評価と、個々の働きの評価で、この二面性はとても重要と考えます。

「使われる」「使う」の違いは役割、立ち回りの違いであって、それのみで優越はありません。得意な人間が得意な方の立場でいればよいのであって、連動性を全員に要求すればよいのです。

まとめ

  1. 効果的なのは、生産性の低い部分を上げること。上がってしまったものをさらに上げるのは困難。
  2. 同時に連動性の向上。連動性といえばコミュニケーション→個人的に仲良くすること、、、というのは別物です。そっちの連動もありますが、ここでいっているのは仕事です。複数の作業を複数の人間でどう効率よく処理するか?という問題です。人員配置の議論で終わってしまうことが多いと思うのですが、実務をもっと細かく見る必要があります。作業の切り分け、グループ化、依存関係による手順、リスクの事前回避及び対処法の事前確認、進捗状況の確認、スケジュールの柔軟な再構築など、です。これらを一箇所からでなく、フラットにどこからでも提案、決定できる体制。